アオアシシギ
Common Greenshank   Tringa nebularia


写真1
2004年9月9日 能取湖卯原内 幼羽 (撮影:なべよしさん)
足は黄色〜黄緑色.嘴は長めで反る.
写真2
データは写真1に同じ(個体も同一)
腰の白色部は背中に深く食い込む.
写真3
2004年8月21日 濤沸湖 成鳥夏羽→冬羽 (撮影:なべよしさん)
中央(右手前はタカブシギ、左はトウネン).大型のシギで、足も長い.
写真4
2005年8月27日 能取湖卯原内 (撮影:なべよしさん)
飛翔時には腰の白色部が背中に食い込んでいる点が目立つ.
写真5
2006年9月9日 紋別市コムケ湖 (撮影:なべよしさん)
右から2羽目はコアオアシシギ.大きさと嘴の太さの違いに注目.ちなみに左奥はハマシギ.
写真6
2006年9月15日 紋別市コムケ湖 幼羽→第1回冬羽 (撮影:なべよしさん)
奥はオグロシギ.背や肩羽に冬羽が混じり始めている.
写真7
データは写真6に同じ
飛びながら“チョーチョーチョー”という声でよく鳴く.
写真8
2006年10月12日 能取湖卯原内 幼羽 (撮影:なべよしさん)
奥の3羽はツルシギ.かなり深いところでも採食する.
写真9
データは写真8に同じ(こちらは幼羽→第1回冬羽)
浅瀬を走り回って小魚を捕らえたところ.
写真10
データは写真9に同じ(個体も同一)
奥はツルシギ.左手前は帆立貝.


体長35cm キアシシギ(Heteroscelus brevipes)よりやや大きくて足が長い 
オホーツク圏では旅鳥として主に沿岸部の湖沼や河川等に渡来し普通に見られるほか、内陸の水田などでも少数見られる。干潟よりもやや水深のあるところを好み、走り回って小魚を捕食する。数羽から十数羽程度の少群でいることが多く、コアオアシシギ(Tringa stagnatilis)と混群を作っていることもしばしばある(写真5)。
コアオアシシギは小さくて嘴は非常に細い。足は細く、より長く見える。鳴き声は“ピッピッピッ”など。カラフトアオアシシギ(T.guttifer)は足がより黄色っぽくて短く、嘴は基部が太くてより淡色。頭が大きく、目がやや小さく見える。鳴き声は“ケーッ”。オオキアシシギ(T.melanoleuca)は、足が鮮やかな黄色で、上面各羽の白斑がより大きく、腰の白色部は背中に食い込まない。

参考文献
「北海道野鳥図鑑(河井大輔、川崎康弘、島田明英)」亜璃西社 2003
「決定版日本の野鳥590(真木広造、大西敏一)」平凡社 2000
「シギ・チドリ類ハンドブック(氏原巨雄、氏原道昭)」文一総合出版 2004
「日本の鳥550水辺の鳥増補改訂版(桐原政志、山形則男、吉野俊幸)」文一総合出版 2009
「Birds of East Asia(Mark Brazil)」Christopher Helm 2009