ハシブトガラ
Marsh Tit   Poecile palustris


写真1
2004年1月28日 北海道上川地方 (撮影:管理人)

嘴は太めで会合線は白く目立つ.
写真2
2005年5月16日 網走市 (撮影:なべよしさん)
本種は自分で巣穴は掘らず、樹洞などを利用して営巣する.
写真3
2005年11月16日 網走市 (撮影:なべよしさん)
嘴の太さ(形状)に注目.次列風切外縁は特に白く目立っては見えない.
写真4
2005年12月9日 網走市 (撮影:なべよしさん)

嘴基部の会合部が白っぽく見える.
写真5
2006年1月26日 網走市 (撮影:なべよしさん)

嘴の会合部分が白い.
写真6
2006年2月11日 網走市 (撮影:なべよしさん)

次列風切外縁部は特に白く見えない.尾は角尾.
写真7
2006年2月19日 網走市 (撮影:なべよしさん)

体を膨らませている時は嘴がやや細く見えるため注意が必要.足は太め.
写真8
2006年4月18日 網走市 (撮影:なべよしさん)

ヤチダモの枝抜け部分に営巣.嘴や尾の形状などに注目.
写真9
データは写真8に同じ

嘴の形、基部会合部が白く見える点に注目.
写真10
2007年9月27日 網走市 (撮影:なべよしさん)

足は太め.頭部の黒色部には光沢がある.
写真11
2008年3月15日 網走市 (撮影:なべよしさん)

嘴の形状、会合線の白、次列風切の白などに注目.
写真12
2008年12月11日 大空町女満別 (撮影:なべよしさん)

ハンノキの実を食べる.


体長13cm シジュウカラ(Parus minor)よりやや小さい
オホーツク圏では留鳥として低地から山地の落葉広葉樹林を中心に幅広く分布し、シジュウカラと並んで最も一般的なカラ類。人家の庭にもよく訪れる。日本では北海道のみに分布し、高標高地など一部の環境・地域を除いて、個体数の上ではコガラ(Poecile montanus)を圧倒しているように思われる。
コガラと酷似する。本種には以下の特徴がある。(1)嘴が太くて会合線は白っぽく、特に基部では白色部が三角形にやや膨らみ目立つ傾向がある、(2)頭部の黒色部は光沢がある(喉も同様とされるが野外での確認は困難)、(3)足(ふ蹠)が太い、(4)趾がささくれだっている(野外では確認が困難)、(5)翼を畳んだ時は一様な色に見え、次列風切部が特に白っぽくは見えない、(6)尾は角尾で先が丸く見えない(ただし摩耗などにより丸く見えることもある)。条件が良ければ以上の点などから識別が可能だが、常に見分けられるわけではない。

参考文献
「北海道野鳥図鑑(河井大輔、川崎康弘、島田明英)」亜璃西社 2003
「北海道の野鳥(北海道新聞社編)」北海道新聞社 2002

「決定版日本の野鳥590(真木広造、大西敏一)」平凡社 2000