ヒクイナ
Ruddy-breasted Crake   Porzana fusca


写真1
2008年4月27日 兵庫県神戸市 成鳥 (撮影:タムさん)
頭部から腹は赤褐色.脇から下尾筒は白黒の縞模様.鮮やかに赤い足が目立つ.


体長23cm クイナ(Rallus aquaticus)よりやや小さい
オホーツク圏では確実な記録は報告されていない。ただし、「何十年も前は水田などでよく姿を見かけた」という農家などからの証言も得られており、かつてはオホーツク圏、特に北見市周辺において、水田などに少なからず生息していたことはほぼ間違いないものと思われる。減少した時期や原因はまったく不明である。
オホーツク圏で普通に見られる種と混同する恐れはまずない。コウライクイナ(Band-bellied Crake/Porzana paykullii)は雨覆に白斑があり、下面の縞模様は腹からと範囲が広い。足は黄色みがあり、赤みは本種ほど強くない。嘴には青みがある。

参考文献
「北海道野鳥図鑑(河井大輔、川崎康弘、島田明英)」亜璃西社 2003
「決定版日本の野鳥590(真木広造、大西敏一)」平凡社 2000
「日本の鳥550水辺の鳥増補改訂版(桐原政志、山形則男、吉野俊幸)」文一総合出版 2009
「Birds of East Asia(Mark Brazil)」Christopher Helm 2009