イヌワシ
Golden Eagle   Aquila chrysaetos




体長♂82cm-♀89cm 翼開長168-213cm 平均的にはオジロワシ(Haliaeetus albicilla)よりやや小さいがオーバーラップしている
オホーツク圏では1997年9月に当会(当時の呼称はオホーツク“支部”)が実施した調査によって管内内陸部での生息が確認されたが、繁殖については未確認。また、近年の生息状況は不明。管内の大部分について十分な調査は実施できておらず、本種だけではないが、生息状況には不明な点が多い。なお、斜里町前浜において2000年6月4日に幼鳥1羽の死体が回収され、骨格標本が斜里町立知床博物館に保管されている。
カタシロワシ(Eastern Imperial Eagle/Aquila heliaca/オホーツク圏未記録種)の成鳥はよく似るが、肩羽に白色斑がある。幼鳥は全体的に淡褐色。帆翔時の翼は水平(本種は浅いV字)。カラフトワシ(Greater Spotted Eagle/A.clanga/オホーツク圏で記録があるが疑問)はやや小さくて尾が短い。成鳥は全体に黒っぽく、幼鳥は肩羽や雨覆に白っぽい斑が並び、風切や尾は黒くて先が白っぽい。帆翔時の翼は水平で翼先がやや下がる。

参考文献
「北海道野鳥図鑑(河井大輔、川崎康弘、島田明英)」亜璃西社 2003
「決定版日本の野鳥590(真木広造、大西敏一)」平凡社 2000
「Birds of East Asia(Mark Brazil)」Christopher Helm 2009