カワウ
Phalacrocorax carbo
本州以南で局地的に繁殖し、繁殖地周辺ではよく見られるウです。 北海道ではこれまで単発的な観察例しかありませんでしたが、 近年、江別市で春に大きな群れが観察されるなど、その動向が注目されています。 オホーツク圏での確実な記録としては、 2001年の5月に斜里川河口で見られたものが初めてではないかと思われます。 ウミウと非常によく似ていますが、嘴の付け根にある裸出部(黄色い部分)が広く、 口角の辺りで三角形に尖っていない点などで見分けられます。 斜里川河口で観察された個体は婚姻色になっていて、頭部などに白い羽毛が出て、 目の周りがオレンジ色を帯びています。 繁殖期以外はもう少し地味な羽色になります。 蛇足ながら、カワウが河口・港湾などの沿岸部で見られたり、 また逆にウミウも内陸の湖沼で見られることがままありますので注意が必要です。 |
成鳥・婚姻色 2001.05.07 斜里川河口
成鳥・婚姻色 2001.05.07 斜里川河口(上と同一個体)
成鳥(婚姻色以外は地味な羽色) 2002.10.11 網走湖・呼人漁港