ケリ
Grey-headed Lapwing   Vanellus cinereus


写真1
2003年5月17日 秋田県能代市 成鳥 (撮影:なべよしさん)
胸の黒い帯が目立つ。“キリッキリッ”や“ケケッ”などと鳴く。
写真2
2003年8月18日 三重県明和町 成鳥 (撮影:なべよしさん)
翼を広げると黒い初列風切と白い次列風切のコントラストが際だつ。
写真3
2003年8月21日 愛知県田原町 幼鳥 (撮影:なべよしさん)
幼鳥は全体的に鈍い色合いだが、黄色い嘴と足は成鳥同様よく目立つ。
写真4
2009年6月21日 濤沸湖 成鳥 (撮影:なべよしさん)
体が大きく背が高いため、遠方からも存在がよくわかった。


体長36cm 翼開長75cm 大型のチドリ類。ダイゼン(Pluvialis squatarola)よりも大きい。足も長めで実寸より大きく感じることも多い。
オホーツク圏では迷鳥として過去1例[2009年6月21日/濤沸湖/成鳥1羽(写真4)]の記録がある。国内では留鳥として近畿地方以北の本州で局地的に繁殖し、水田や河原、草地などで見られる。北海道ではまれな旅鳥で、道南や道央の記録が多い。
その大きさと特徴的な羽色のため、他種と混同する恐れは低い。

参考文献
「北海道野鳥図鑑(河井大輔、川崎康弘、島田明英)」亜璃西社 2003
「北海道の野鳥(北海道新聞社編)」北海道新聞社 2002
「決定版日本の野鳥590(真木広造、大西敏一)」平凡社 2000
「Birds of East Asia(Mark Brazil)」Christopher Helm 2009