コクマルガラス
Daurian Jackdaw   Corvus dauuricus


写真1
2003年12月21日 鹿児島県東高尾野町(現:出水市) 淡色型 (撮影:なべよしさん)
淡色型を成鳥、暗色型を幼鳥とする説もある.
写真2
データは写真1に同じ(こちらは暗色型)
後頭部が灰色みを帯びるものもいる.
写真3
データは写真1に同じ(淡色型と暗色型)
体は丸みを帯びており、嘴は太短い.
写真4
データは写真1に同じ(暗色型)
手前の2羽(奥はミヤマガラス).
写真5
データは写真1に同じ(暗色型)
頭部がやや大きく見え、嘴は短い.
写真6
2002年12月6日 大空町女満別 淡色型 (撮影:管理人)
左の個体(右2羽はミヤマガラス).一回り大きさが違う.
写真7
2004年3月22日 斜里町 暗色型 (撮影:管理人)
中央の個体(左右はミヤマガラス).大きさの違いに注目.
写真8
データは写真7に同じ(個体も同一)
翼は短く、飛び方は軽い.短い嘴に注目.


体長33cm カケス(Garrulus glandarius)大の小さなカラス類
オホーツク圏ではまれな冬鳥として過去2例[2002年12月6日-2003年3月15日/女満別町(現:大空町女満別)/淡色型1羽(写真6)][2004年3月22日-4月2日/斜里町/暗色型1羽(写真7-8)]の記録が報告されている。いずれもミヤマガラス(Corvus frugilegus)の群れに混在し、農耕地で採食していた。
ニシコクマルガラス(Western Jackdaw/C.monedula/オホーツク圏未記録種)は本種の暗色型の後頭部が灰色みを帯びるタイプの個体(写真2,4)に似るが、虹彩が白い。

参考文献
「北海道野鳥図鑑(河井大輔、川崎康弘、島田明英)」亜璃西社 2003
「決定版日本の野鳥590(真木広造、大西敏一)」平凡社 2000
「Birds of East Asia(Mark Brazil)」Christopher Helm 2009