クマゲラ
Dryocopus martius



日本産最大のキツツキ類で、全身真っ黒です。
♂は額から後頭部にかけての広い範囲が赤く、♀では後頭部のみ赤くなります。
この違いは幼鳥の時も有効で、幼い頃から性別が分かります。
成鳥は虹彩が白っぽいですが、幼鳥では黒いという違いがあります。
全身黒いという点と大きさでカラス類にも似ますが、木の幹に垂直に止まること、
頭部に赤い部分があること、嘴が白っぽいことに加え、
飛び方がふわふわとした波状飛行であることでも違っています。
”キョーン,キョーン”という特徴的な甲高い声で鳴くほか、飛びながら”コロコロコロ・・・”、
”ケレケレケレ・・・”などとも鳴きます。
夏は大木が多い深山の森などに生息していますが、冬の間は
市街地や、海岸に近い防風林などにも降りてきます。




♂成鳥 2001.10.28 然別湖(撮影:YOKOさん)

♂成鳥
本種の採食痕は縦に細長い形となり、
かなり大きな穴になることが多いので
比較的分かりやすい。
時として意外な場所で採食痕を
見かけることがある。
2001.10.28
然別湖(撮影:YOKOさん)




♂成鳥(キツツキ類の尾は木の幹に縦に止まった時にしっかりと体を支えるため、
かなり堅くできている。) 2003.4月中旬 北海道(撮影:ミドリンさん)