体長12cm シマセンニュウ(Locustella ochotensis)よりも小さい |
オホーツク圏では夏鳥として渡来し、灌木が散在する草原や河川敷などに生息する。海岸草原など沿岸部に多く、内陸部では少ない。普段は灌木や草の茂みの中にいるため姿を見つけにくいが、さえずる時にはしばしば丈の高い草の上や灌木の上などに出てくる。このため、シマセンニュウほどではないものの、エゾセンニュウ(L.fasciolata)よりはずっと見やすい種である。“チリリリリリ・・・”や、“リュリュリュ・・・”といった声でさえずり、聞き慣れない人は無意識のうちに虫の音と思いこんでいることが多い。 |
シマセンニュウは大きくて全体的に褐色みがやや強く、目立つ縦斑はない。シベリアセンニュウ(Pallas's Grasshopper-Warbler/L.certhiola/オホーツク圏未記録種)はやや大きくて全体的に濃淡がよりはっきりした印象を受ける。背や腰には赤みがあり、白っぽく明瞭な眉斑がある。翼や尾は黒っぽく、尾の先端には中央尾羽を除いて汚白色の斑がある。下尾筒に縦斑はない。オオセッカ(Japanese
Swamp Warbler/L.pryeri/オホーツク圏未記録種)はやや大きくて上面の褐色みが強く、黒褐色の縦斑は太い。 |