オオモズ
Great Grey Shrike   Lanius excubitor


写真1
2009年2月11日 紋別市オムサロ原生花園 (撮影:ゆきさん)
腰が白い。三列風切先端が白く、静止時には白斑状になる。尾は黒い。


体長24cm モズ(Lanius bucephalus)よりもやや大きい
オホーツク圏では冬鳥として渡来し、各地の原野や農耕地などで見られるが個体数は少ない。同一エリアでの越冬例はそれほど多くなく、たいていはあまり長く滞在せずに移動するのか、数日程度で見られなくなる。3月下旬〜4月上旬頃には北帰の個体が増えるためか、一時的に記録が増える傾向がある。初夏や夏の観察例もあるが、灰色みが強いタイプのモズ(俗に“高原モズ”と言われるタイプ)との誤認の可能性も考えられる。
オオカラモズ(Chinese Grey Shrike/L.sphenocercus/オホーツク圏未記録種)は体がやや大きく、尾はより長い。初・次列風切の白斑が大きく、飛翔時には太い翼帯、静止時にも大きな白斑となって目立つ。腰は灰色。モズの灰色みが強い個体は、やや小さくて尾は褐色みが強く、腰は灰色。よく見ると体のあちこちに褐色の羽が散在していることが多い。チゴモズ(L.tigrinus)は小さくて背から腰、尾、翼上面が褐色。

参考文献
「北海道野鳥図鑑(河井大輔、川崎康弘、島田明英)」亜璃西社 2003
「決定版日本の野鳥590(真木広造、大西敏一)」平凡社 2000
「Birds of East Asia(Mark Brazil)」Christopher Helm 2009