タシギ
Common Snipe   Gallinago gallinago


写真1
2004年8月23日 能取湖卯原内 (撮影:なべよしさん)
嘴はジシギ類の中でも最も長く見える.
写真2
2005年4月29日 能取湖 (撮影:なべよしさん)
オオジシギよりも全体に暗色.嘴が長い点に注目.
写真3
2005年5月2日 能取湖 (撮影:なべよしさん)
肩羽の淡色の羽縁は外側の方が明らかに太く、よく目立つ.
写真4
データは写真3に同じ
採食中.肩羽の淡色羽縁に注目.太い淡色線が並んでいるように見える.
写真5
データは写真3に同じ
ミミズが大好き.
写真6
データは写真3に同じ
嘴は実は柔らかい.
写真7
2005年5月4日 能取湖 (撮影:なべよしさん)
嘴基部に接する辺りの黒い過眼線が太いため、眼先はあまり白っぽく見えない.
写真8
データは写真7に同じ
頭央線、頭側線、過眼線、頬線・・・線がいっぱい.ここぞとばかりに線の名前を覚えましょう.
写真9
データは写真7に同じ
嘴の長さ、眼先の感じ、肩羽の羽縁などに注目.
写真10
データは写真7に同じ
尾羽は通常14枚.背や肩羽は黒みが強い.
写真11
データは写真7に同じ
正面から見ても眼先はあまり白っぽく見えない.やっぱりミミズが好き.
写真12
2005年5月5日 能取湖 (撮影:なべよしさん)
下雨覆に白色帯があり、次列風切後縁部の白帯とともに飛翔時には目立つ.


体長27cm 翼開長44-47cm オオジシギ(Gallinago hardwickii)よりやや小さい
オホーツク圏では旅鳥として渡来し、湖沼や河川周辺の湿地などで見られる。保護色のため目に付きにくいが、実際の渡来数はそれほど少なくないと思われる.また、オオジシギと混同されている可能性も少なからずある。
オオジシギは、大きくて全体的に淡色で、眼先が白っぽく見える。下雨覆や次列風切後縁に白い帯はない。チュウジシギ(G.megala)についてはオオジシギのページを参照。ハリオシギ(Pin-tailed Snipe/G.stenura/オホーツク圏未記録種)は嘴と尾が短く、寸詰まりに見える。飛翔時はオオジシギと同様で特に白帯は出ない。

参考文献
「北海道野鳥図鑑(河井大輔、川崎康弘、島田明英)」亜璃西社 2003
「決定版日本の野鳥590(真木広造、大西敏一)」平凡社 2000
「シギ・チドリ類ハンドブック(氏原巨雄、氏原道昭)」文一総合出版 2004

「日本の鳥550水辺の鳥【増補改訂版】(桐原政志、山形則男、吉野俊幸)」文一総合出版 2009
「Birds of East Asia(Mark Brazil)」Christopher Helm 2009