ヤマシギ
Eurasian Woodcock   Scolopax rusticola


写真1
2008年4月21日 網走市 (撮影:なべよしさん)
でっぷりとした体に、やや下向きの細長い嘴という非常に特徴的なシルエット.
写真2
データは写真1に同じ
夕方から夜間にかけて鳴きながら飛び回る.
写真3
2008年4月18日 網走市 (撮影:なべよしさん)
確認できる機会は少ないが、尾羽の先端が白い.
写真4
データは写真3に同じ
“ピシッ,ピシッ”という鋭い声に続いて、くぐもった“ブー,ブー”という声で鳴く.


体長34cm 翼開長56-60cm オオジシギ(Gallinago hardwickii)より大きく、でっぷりと太っている
オホーツク圏では夏鳥として渡来し、低地から山地の防風林や河畔林など様々な森林で普通に見られる。市街地の公園や草地、畑などで見られることもある。夜行性で、主に薄暮時に森林やその周辺の上空を鳴きながら飛び回る(ディスプレイ・フライト)。目にする機会こそ多くないが、市街地の上空を飛んでいることも少なくない。日中は林床でじっとしていることが多く、歩いていると足下から飛び立って驚くことがある。
オオジシギは生息環境が一部重複し、体型も比較的似ているが、全体に淡色で嘴はより長い。繁殖盛期には夜間もよく飛んでいるが、鳴き声を含め、ディスプレイ・フライトの方法がまったく異なっている。

参考文献
「北海道野鳥図鑑(河井大輔、川崎康弘、島田明英)」亜璃西社 2003
「決定版日本の野鳥590(真木広造、大西敏一)」平凡社 2000
「Birds of East Asia(Mark Brazil)」Christopher Helm 2009