ヨーロッパトウネン | |
Little Stint | Calidris minuta |
写真1 2004年8月24日 能取湖卯原内 幼鳥 (撮影:なべよしさん) 短い胴体に長めの足でやや寸詰まりの印象.嘴はトウネンよりやや細長く、先が鋭い. |
写真2 データは写真1に同じ 採食時の姿勢はトウネンよりも前傾の角度が急.初列風切は尾端から突出することが多い. |
写真3 データは写真1に同じ 背の白いV字線が目立つ.雨覆や三列風切の軸斑が濃色で、羽縁は赤褐色. |
写真4 2004年8月22日 能取湖卯原内 幼鳥 (撮影:なべよしさん) 左から2番目の個体(周りはトウネン).姿勢の違いに注目. |
写真5 2007年5月31日 紋別市コムケ湖 成鳥夏羽 (撮影:なべよしさん) 夏羽はトウネン同様、頭部や上面が赤褐色になるが、本種は喉が白い. |
写真6 データは写真5に同じ 足はトウネンより細く長め. |
写真7 データは写真5に同じ 雨覆や三列風切の軸斑が濃色で、羽縁は赤褐色. |
写真8 データは写真5に同じ 左の個体(右はトウネン成鳥夏羽).じっくり見るといろいろな違いが見えてくる. |
体長14cm 翼開長28-31cm ほぼトウネン(Calidris ruficollis)大だがわずかに小さい | |
オホーツク圏では数少ない旅鳥として渡来し、海岸近くの湖沼の干潟などで見られる。これまでの例ではほぼ例外なくトウネン群中に混在しているところが発見されており、単独個体や、本種のみの独自群が見られた例はない。かつてはまれと考えられてきたが、識別情報の浸透やそれに伴う個々の観察者のスキル向上、また光学機器の性能の向上などのためか、近年は毎年少数が発見されている。 | |
トウネンの夏羽や幼鳥(幼羽)との識別については写真キャプション参照。冬羽は酷似するが軸斑がより太い傾向がある。鳴き声はトウネンよりも高くて鋭い“ピッ”。 |